PBXの内線電話の仕組み
ビジネスの場で使われる電話システムは、一般的なオフィスでは「ビジネスフォン」が利用され、大企業やコールセンターなどでは「PBX」が利用されます。
ここではPBXを中心に話をすすめますが、PBXを利用する目的は様々あり、一番は「内線電話」を利用すること。
内線電話ができることこそビジネスフォンは勿論、PBXを利用する最大のメリットです。
普段から何気なく使っている「内線電話」ですが、なぜ内線電話ができるのかご存知ですか?
そこで今回は、PBXで内線電話ができる仕組みを簡単にご紹介いたします。
▶︎目次
1.PBXで内線電話ができる仕組み
そもそも「内線」とは?について説明しておくと、PBXの通話方法は、
- 外線
- 内線
と、大きく2種類の通話ができます。
一般の家庭用電話機では外線はできても内線は利用できませんよね。
「内線」とは、オフィス内にPBXを設置することで、公衆電話網を使わずにオフィス内の電話同士で通話ができる電話のこと。
PBXとは小型の「電話交換機」。上記の通りオフィス内に設置。このPBXを設置することで、内線電話ができるようになるのです。
また、PBXの他にビジネスフォンも電話システムとして利用されますが、大きな違いは接続できる「電話機の数」。
PBX:300台以上接続でき、中規模~大規模オフィス、コールセンター向け
ビジネスフォン:~300台まで接続でき、中小企業向け
というように、規模によって設置するシステムが異なり、一般的なオフィスの大半はビジネスフォンが利用されているはずです。
PBXに関しては、当サイト内の『PBXとは?ビジネスフォンとの違いを解説!』で詳しく紹介しているので興味がある方はご覧ください。
PBXで内線ができる仕組み
そこで、オフィス内にPBXを設置すれば、PBXが組織内の内線通話の制御や、外線を公衆回線に接続するなどの役割を果たします。
その際、PBXやビジネスフォンでは「内線番号」が接続するすべての多機能電話機に割り振られます。内線番号の割り振り方は、PBXのタイプで異なりますが、中規模~大規模オフィスでは三桁~四桁(100~1000番)の内線番号が割り振られます。
そして、この内線番号によって内線通話が可能になるのです。
また、大企業であれば、VPNと呼ばれる「仮想内線網」を構築して内線電話を行っているケースもあります。
VPNに関しては、『VPNサービス』で詳しく詳細されていますので、興味がある方はこちらをご覧ください。
要約して説明すると、簡単にはLANとLANを繋ぐ仮想ネットワークのこと。通常の通信回線網やインターネットの公衆回線を利用して、自社の専用回線のようにみえる仮想内線網を構築していきます。
さらに、インターネット経由の仮想専用回線も作れるので、離れた拠点で互いのサーバにあるデータにアクセスもできます。
2.まとめ
今回は、PBXで内線電話ができる仕組みを中心に説明しました。
ここまでの説明をまとめると、オフィス内にPBXを設置し、社員それぞれが利用する多機能電話をPBXに接続することで互いに内線電話が可能になります。
その際、一般的に接続する全ての電話機には内線番号が割り振られ、それぞれの内線番号をダイヤルすれば内線通話ができるのです。
大企業では、VPN(仮想内線網)を構築しているケースはありますが、名前程度覚えていただければ幸いです。